失業保険とは、職を失った際に次の仕事を見つけるまでの生活を支えるための給付金です。
まず、失業保険を受け取るためには、雇用保険に加入していることが大前提です。
多くの看護師は病院やクリニックで働く際に雇用保険に加入しているため、この条件はクリアしている場合が多いでしょう。

次に必要なのは、退職前の2年間で通算して12ヶ月以上、雇用保険に加入していることです。
最初の2ヶ月間は「待機期間」となるため、実際に受給が始まるのはその後となります。
ただ、事情によっては待機期間が3ヶ月間になることもあるため、きちんと確認しておきましょう。
この待機期間は次の職探しをしながらでも過ごせますが、すぐに失業保険を受給したい方には不便かもしれません。

また、失業保険を受け取るためには、ハローワークに行って求職の申し込みをし、「失業状態である」と認定される必要があります。
ここで大切なのは、単に職が無い状態ではなく、「働く意思と能力があるにもかかわらず仕事に就けない状態」と見なされることです。
つまり、働く意欲を持ち、実際に仕事を探していることが求められます。
定期的にハローワークでの面談を受け、就職活動の状況を報告する必要があります。

失業保険の受給中も、一定の条件を満たせばアルバイトなどで働くことも可能です。
ただし、収入が給付金の一部より高い場合には減額されることがありますので注意が必要です。
もし転職を検討しているのであれば、まずは現状の仕事を続けながら次の職を探すのが理想的ですが、どうしても退職が避けられない場合には、失業保険の条件や手続きをしっかり確認しておくことが大切です。